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静かにその場に立ち……それだけでフィールドを支配するトモエにパーティは緊張する。
「うわぁ、最後にパンツ見られたよ……」 「痛いよぅ……ミルーダちゃん、ディオスちょうだい、ディオス」 PR |
かつーん……かつーん……
妹は可憐な少女だった。 シガンはカドルト神を祀るカント寺院の司教の息子であり、リルガミンでも最高クラスの発言力を持つ名門に生まれた。 「そういやさぁ、シガンよぉ」 「どういうことなんだ!」 しばらくして王宮の妹から手紙が届けられる。今、妹はソークス姫殿下、アイラス姫殿下の顧問魔術師だったタイロッサム様に仕えて、その雑用を任されているらしい。 しかしタイロッサムが叛逆したことにより幸せな日々は終わりを告げる。 「シガン、ぼんやりすんなよ」 |
「♪」
彼女の父親はリルガミンにおいてもかなり強大な発言力を持つ修道院長だった。 ある冬の日。 夜更けすぎ、彼女は彼女の家に泊まることになった楽団の座長の部屋に父にも内緒で忍んでいった。 彼女の父親は激怒した。 ある春の日。 彩の王。 その曲名にやっとの思いで辿り着いたとき、彼女は希望と絶望を同時に味わった。 しかし状況が一変する。タイロッサムの叛逆。幾多の貴重な魔法書とともに『彩の王』の譜面も彼の逆臣に持ち去られたという。 「……よし、そろそろいこうか」 |
どしゃっ……
初陣の舞台はある山の中。 「……ん」 どう戦ったのかは覚えていない。ただカザルだけが生き残った。 夜陰に紛れて村に帰還する。山賊たちに村の場所を知られるわけにはいかない。生き残って、まず思ったのは彼女に会いたい、というただそれだけだった。 彼女は村長の体の上で淫靡に腰を振っていた。 そしてカザルは村から逃げ出した。 ギルガメシュの酒場……今日も生き残った。 |
そして1週間……
少女はそのリルガミン近郊のその小さな荘園の中の比較的裕福な農民の家に生まれ育った。 そして少女の村は一晩にして疫病で全滅した。 沈痛な顔の貴族から事の真相を聞いたのはすべてが終わったあとだった。 その男……ティンダ・レイが街娼の少女を見出したのは偶然としかいいようがない。 「……今の私があるのって……師匠のおかげですから。マリクさんたちがタイロッサムを殺してくれるのならそれでかまわない、と思っていましたけど……あの人たちがやらないのなら……私たちがやるしかないですから」 |